投資のことは良くわからない。だけれども、将来が不安だし、年金も出るかわからないし、とりあえず投機的なことで資産を増やさないと!こういう人は、銀行やネットの情報のおすすめで株とか投資信託とか手をだしてはいけません。まあ、私もそうしようとしてました。
まず、自分の知らない世界に踏み出すときは焦らずたちどまって考えましょう。では、どうしたらいい?
その答えは自分で書籍を選んで読んで情報収集して、ちょっとだけ詳しくなることだと私は思います。ただし、情報収集からの取捨選択にはのでコツがいりますよね。
さらに、お金やら株やらの話になると、しょうもない本ばかりです。そんな本の中から選んで、情報収集するのも大変だし、さらに、その分野に素人だとセンセーショナルな本ほどなぜか目がいきやすくなるというバイアスも働くために、より困惑してしまう。そして、エビデンスとファクトがあって、納得できるロジックがある本は、おそらく多くはないでしょう。
しかし、この本は簡単に説明してくれているし、投資についての著者自身の過去の経験もふまえて、素人は具体的に何をしたらいいか説いてくれいます。リスクのとり方もやさしく書かれているのが良いです。リスクのとり方について書いていない本は読まないほうがいいと私は思ってます。さらに、株のチャートなんかみずに、人生を楽しもうと言ってくれいます。だから、右も左もわからず投資しようとしてる人にはオススメです。
加えて、本はオススメしますが、実際に投資することは、あくまで自己責任です。あたりまえですが。
この本の概要は、
①インデックスファンドに分散投資すること②投資の優先順位は、確定拠出年金、つみたてNISA、NISAの順にすること(つみたてNISAとNISAは同じ口座で開設できません)③お金はインデックス投資でひたすら寝かせて空いた時間で人生を楽しもう! です。
著者は手数料の低いインデックスファンド(TOPIX、NYダウ、日経平均株価を指標と同じ値動きのする投資信託)をバイ&ホールドしてただ寝かせて1年に一度リバランスしていくことをうたっています。著者も投資家ウォーレン・バフェットの言葉を本書で引用し「ほとんどの投資家にとって株を保有する最善の方法は手数料に低いインデックスファンドに投資することである」と記しています。
ん?ただ投資信託を買って寝かすだけ?と思うかもしれないですが、それだけです。詳しくは本書を読んでほしいのですが、その根拠のひとつはは長期的にみて、各国の株式の利回りは右肩あがりということ。ここ約200年の間、第一次、第二次世界大戦、ブラックマンデー、リーマンショックと短期的には利回りは落ちみましたが、長期的にみると右肩あがりです。著者もリーマンショックでかなりやられたようですが、売らずに保持したおかげで、現在もバイ&ホールドの投資生活を送って書籍も出している!と、実体験も載せているので、納得感も増しますね。そして著者の「売りたくなったらがまんすること」という言葉は誘惑に弱い私の身に沁みます。
このほか投資関連でオススメな本は以下です。参考まで。 ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉バートン・マルキール ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド 山崎元 (著), 水瀬ケンイチ (著)