一蹴 本とか映画とかドラマとか

本、映画、ドラマをとりとめなく語るブログ

#12 最近読んだディストピアもの

オススメできそうな本があまりない&積読が多いので、良かったディストピア系物語を2点あげます。

まずは『銀河の死なない子供たちへ』。バーナード嬢曰く。の作者のSF短編(?)です。上下巻で完結。不死の子供が人類のいない地球で暮らすお話です。これ以上説明すると、ネタバレしてしまうので、内容には触れません。私の感想として、テーマはディストピアが舞台での「家族」「生と死」。そんな感じでしょうか。「バーナード嬢曰く」でもSF好きの女子高校生が出て熱くディックについて語るので、作者はSF好きなんでしょうね。オススメです。

 

 

 

次は酉島伝法の『皆勤の徒』。私が読み終わるのに数ヶ月かかった小説。四編の短編がおさめられています。これも未来の地球のひとつのカタチの物語で、やはりディストピアですね。なかなか表現が難しい&読みづらいので、別に刊行されている設定資料集をチラチラ眺めながら読むとなお良い。人によっては「気持ち悪い」「表現が難しい」とかネガティブな感想が出ると思います。人を選びますよねw。私は『ディアスポラ』的な設定がハマったので大好きです。「読みづらいな」と感じる方は、解説→四編目〜一篇目と逆に読むと読みやすいです。ちなみにLINEスタンプで皆勤の徒に出ていくる異形のモノたちのスタンプが販売されているらしい。