はじめに
最近、昔ほど海外ドラマを見なくなった。その理由のひとつは、昨今の作品にDEI(多様性、公平性、包摂性)の要素が過剰に盛り込まれ、物語への没入感が薄れてしまったことである。
簡単に言えば、多様性を意識しすぎるあまり、ストーリー自体が破綻しているように感じられるのだ。
フィクションに必要な「多様性」とは
現実社会において多様性が重要であることは理解している。ドラマやゲームに様々な人種のエルフやサムライのキャラクターが登場すること、同性カップルが描かれること自体に抵抗はあまりない。
しかし、「多様性」というテーマを無理やり挿入した結果、物語の整合性が失われることがある。
例えば、何の伏線もなかったのに、急に同性カップルが誕生するといった展開である。このような「忖度」や「圧力」によって不自然な形で物語が歪められたとき、フィクションはたちまち魅力を失い、視聴をやめてしまうのは私だけだろうか?
安心して楽しめる良作『ウェンズデー』
そんな視聴者でも、安心して楽しめる海外ドラマがある。それが、Netflixで配信中の『ウェンズデー』である。
この作品は、映画『アダムス・ファミリー』の長女、ウェンズデーを主人公にしたスピンオフドラマである。皮肉屋で無表情な彼女が、特殊能力を持つ「のけ者」たちが通うネヴァーモア学園で、次々と起きる奇妙な事件の謎を解き明かしていく物語だ。
シーズン2の見どころ
現在配信中のシーズン2では、再びネヴァーモア学園に戻ったウェンズデーが、新たな怪事件に巻き込まれる。友人や弟とともに謎を追う彼女の、鋭い観察力とダークな魅力は健在である。
シーズン2では、ホラー要素とブラックユーモアのバランスが絶妙に調整され、前作のファンも満足できる仕上がりになっている。また、前作では「孤立した存在」だったウェンズデーが、今作では学園の人気者として描かれる点も新鮮である。周囲の好意をクールにいなす姿は、まさに彼女らしさを際立たせている。
期待を裏切らない
人気作品の続編が、期待を裏切ることは珍しくない。最近では『ジョーカー2』のように、前作の雰囲気を大幅に変更したり、不自然な改変によって物語が破綻したりするケースも見受けられる。
しかし、『ウェンズデー』シーズン2には、そのような心配は不要である。作品の世界観を大切にし、ストーリーテリングに妥協しない姿勢が感じられる。
もし、海外ドラマの面白さを堪能したいなら、『ウェンズデー』を観てみてほしい。
Netflix『ウェンズデー』シーズン2 配信中