はじめに
最近いつも言ってるが、「DEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)」や「ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)」といった現代的なテーマに縛られず、純粋に物語として爽快で面白いドラマは少ないと感じる。
そんな時、U-NEXTに加入したら、なんとDCコミックスのドラマシリーズ『ピースメーカー』のシーズン2がつい最近配信されているのを発見した!
シーズン1も未見だったので、ありがたく合わせて一気見した。これはアツいね。
ピースメーカーってどんなヒーロー?
そもそも「ピースメーカー」とは?彼は映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のメイン登場人物の一人である。
演じるのは、アメリカのスーパースターレスラー、ジョン・シナ。
彼が好演するこのキャラクターは、文字通り「平和のためならどんな非道な手段も厭わない」という過激な信条を持つアンチヒーローだ。
- シーズン1のあらすじ(ざっくり): 寄せ集めのメンバーと仲間になり、宇宙人と戦う。
- シーズン2のあらすじ(ざっくり): ピースメーカーと仲間たちがそれぞれの場所でもがき、新たな道を模索する、シーズン3への架け橋となる物語である。
表層的なマッチョさの裏にある心の闇
ピースメーカーは、マッチョな白人男性(演じるジョン・シナはレジェンドレスラーなので当然だが)が敵を倒していくという構図である。
しかし、このドラマの深みは、彼の家族との確執にある。
彼の父親は、人種差別主義者のスーパーヴィラン「ホワイトドラゴン」。
父親に虐げられ、長男を殺したとして常にピースメーカーをよく思っていない父との確執が、彼の心に深い闇を落としている。
シーズン2では、この心の闇がメインテーマの一つとなり、物語を牽引する。
行き過ぎたポリコレへの痛快な皮肉?
冒頭で「DEIやポリコレを気にしなくていいドラマがみたい」と書いたが、実はこのドラマ、そのあたりを非常に注意深く描いていると感じる。
なぜなら、あえて登場人物がDEIやポリコレに引っかかりそうな過激な表現やセリフを口にするからだ。
もちろん、それは別の登場人物によってたしなめられることもあるが、これは現代の行き過ぎたポリコレ表現を痛快に皮肉っているようにも受け取れる。
制作総指揮と脚本を務めたのは、ジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など)。彼が「あえて」この手法を選んでいることは明らかであろう。
自主規制が多い現代において、本作はグロテスクな描写やエロティックな表現といった過激な表現が多めである。
しかし、心に闇を抱えたアンチヒーローを深く描いた物語として、好きな人には間違いなく刺さるはずだ。
シーズン1の第一話で心を掴まれたなら、シーズン2の最終話まで一気見することをおすすめする!
最近胸を張って「面白い!」とオススメできる痛快なドラマであった。
追加
ドラマのオープニングで登場人物による何とも言えないダンスも見逃せない。日本の特撮ヒーロー番組へのオマージュっぽくていい感じだ。
『ピースメーカー』シーズン1 シーズン2 U-NEXTにて配信中
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