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意外な結末で登場人物に感情移入しすぎるのは注意なNetflixドラマ『瞳の奥に』

ドラマの評価はIMDb 7.2、Rotten Tomatoes 63%とまずまずの評価のドラマ『瞳の奥に』。ブログタイトルでネタバレ感をだしてしまったが、ネタバレせずにこのNetflixドラマの感想を述べます。

あらすじ

主人公ルイーズは精神科クリニックで秘書をしてシングルマザーで一人息子と暮らしている。そこに赴任してきた精神科医デイビッドと妻のアデル。 その後、ルイーズはデイビッドと関係を持ち、さらにアデルとは友人となり親しくなっていく。 ルイーズには無遊病をわずらっていて、アデルに相談をする。 アデルは、薬物に依存している様相で、デイビッドは過去においてなんらかの原因から妻のアデルとの仲がうまくいかない。

サイコホラー?サスペンス?意外な結末

あらすじだけを知ると三角関係がこじれて誰が殺されてしまうのか?とか、デイビッドとアデルの仲が良くなくて、サイコ的な展開になるのか?とか、いろいろ予測しながら観てドキドキ感が増していく。と同時にサイコホラー的な描写と、デイビッドとアデルの過去の謎解き要素が、最終話までそれをひっぱりヤキモキ感も増してくる。

とくに中盤あたりから主人公のルイーズがデイビッドとアデルの両方に肩入れしていき、デイビッドがルイーズに話していたことが真実なのか、アデルがルイーズに話していたことが真実なのか分からなくなることで視聴者を飽きさせない。

この物語の鍵を握るのは、アデルの過去のシーン。 アデルが治療でとある施設に入所していたときに出会ったロブという男が、この物語のキーパーソンである。このロブという男が記していた日記が夢遊病に役立つとアデルを通じてルイーズの手に渡る。ルイーズは日記を通じて無遊病に向かい合う。その日記にはデイビッドとアデルの過去も記されていて読み進めるうちにルイーズは混乱しながらもデイビッドとアデルの秘密に近づいていく。そして、このドラマは5話までが緊迫感のあるフリで、最終の6話で意外な結末でまとめてくれる。

ネタバレ厳禁

このドラマのテーマやあらすじを伝えるだけでネタバレになるため、興味があるならとりあえず観よと言いたい。 ドラマを見たあとで、ネタバレサイトを見たら、また1話から観てチェックしたくなる。

主人公のルイーズに感情移入しすぎで観たせいで、このドラマの結末は個人的には胸糞悪い印象になってしまった。これから観る人はできるだけ感情移入をせず、気持ちをフラットにして鑑賞するとそのようなことは避けることができると思う。わたしの胸糞悪い印象を払拭するためにぜひシーズン2もやってほしい!

この『瞳の奥に』は小説の原作があるので気なったのなら手に取っても良いだろう。Netflixオリジナルは原作が小説のドラマが多い気がする。最近ではトムホ◦ランド主演の『悪魔はいつもそこに』やジョージ◦クルーニー主演の『ミッドナイト◦スカイ』など。Netflixで観てから原作を手にとるのもいいのではないかと思う。