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Apple TV+『ビースティ・ボーイズ・ストーリー』雑感

Apple TV+でビースティ・ボーイズのドキュメンタリーやってるなと思って再生したら、マイクDとアドロックが自ら語るスタンドアップコメディースタイルのドキュメンタリーだった!

と、思って調べたら、2019年4月 ニューヨーク ブルックリン キングスシアターにて、ビースティ・ボーイズのアダム・ホロヴィッツ(アドロック)とマイク・ダイアモンド(マイクD)らが自らの道のりを語ったトークライブをもとに制作されたものでした。これがなかなか面白い。監督はビースティの盟友スパイク・ジョーンズなのでなおさらです。

わたしの頭の中のビースティの記憶をたどると、『Sabotage』あたりからしか聞いてなかったかもしれない。その当時はMTVにかじりついていろいろな音楽を拝聴していたけれど、ビースティの悪童感があまり好きになれず聞いていなかったし、バンドセットあるのに3人で唄うのかよ!とライブ映像にツッコミを入れていたくらいだった。

そんなわたしでも、このドキュメンタリーは楽しめた!ビースティが悪童感を出していたのも、世間を知らない若造たちが、ショービズの世界でもがき苦しんでいたんだなと、このドキュメンタリーで伝わってくる。わたしも若い頃からもう少し聴き込んでいたら良かったなーと少し後悔しつつ、このドキュメンタリーを見終わったら、You Tubeで『Sabotage』『Intergalactic』を拝聴いたしました。

このドキュメンタリー映画を要約すると、デビュー前のバンド結成当時の話や、若くしてヒップホップグループとしてデビューし名声を得て国内外ツアー多数こなしたあと、燃え尽き、活動を停止した時期をのりこえ、盟友スパイクジョーンズが監督し、名曲&名ビデオクリップとなった『Sabotage』発表した後、名声を不動のものにし、アダム・ヤウクが発起人となったチベタンフリーダムコンサートまでの流れをスタンドアップコメディのようなやり取りで、50半ばのおじさま2人が、「あまり良くない言葉」を発しながら、過去の映像を交え、おもしろおかしく語っていくというものです。

いやいや、この当人たちが語るスタイルがかなり面白いぞ。ほんとにApple TV+のサブスクリプションしてるなら見たほうがよい。 メンバーのアダム・ヤウクが亡くなって数年がたち、トリビュートの意味合いがあるのかもしれませんね。アドロックもアダム・ヤウクについて語るときは言葉が詰まる場面もあり。

Beastie Boys Book』なる本が2018年に発売され、アメリカではベストセラーになった。この本をもとにこのトークライブが行われたようす。 この本の翻訳がまだ無いので誰か訳して欲しいところです。英語の勉強もかねて、Kindle版かAudible版を購入するのもアリですけどね。

さらに、このドキュメンタリーでは日本の皆さまにとってはうれしいことに、東京某所で撮影された『Intergalactic』のビデオクリップが流れますので、最後まで楽しめますよー。Apple TV+を視聴できる方はぜひ。