一蹴 本とか映画とかドラマとか

本、映画、ドラマをとりとめなく語るブログ

最近読んだオススメしたい数冊

『世界の本好きたちが教えてくれた人生を変えた本と本屋さん』

ジェーン・マウント(著)清水 玲奈 (訳)

世界中の有名な本と書店と図書館をイラストで説明してくれる。まだ邦訳されていないものも多数載っている。オールカラーで、ボーッと眺めているだけでも、本好きはワクワクすることでしょう。何か良い本がないかお探しなら、ここに載っている本をとりあえず買って読んでおけば間違いない!この本のコラムでSF小説で登場するフィクションの惑星の名前を当てるページは、SFマニアならトライすべし。

『隠し剣孤影抄』藤沢 周平

時代小説はほぼ読まないが、短編集で、かつ藤沢周平だったので手にとってみました。主人公は、みんな剣術にたけた猛者で、おおかたは城内につとめている武士。さらに、それぞれが秘伝の剣術を持っていて、物語ごとに秘伝を披露する。その秘伝を見たいがために果たし状をうけるものや、止むを得ず秘伝を使うもの、人知れず暗殺剣のように使う者、主人のために秘伝を使う武士の奥方など。もちろん真剣の闘いなので、命をおとす者、相打ちになるもの、決してハッピーエンドでない切ない物語もあるが、上からの命令でしかたなく、闘いに望む下級武士の悲哀が現代の会社員に通じる気がします。

『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』モカ、高野 真吾

いま悩んでいるひとが読むといい本。タイトルとおり、12階から飛び降りて、その後悩み相談を行っているモカさんのお話。壮絶な経験をし、なぜ悩み相談をしているのか?そこにいたった経緯もすごいので、個人的には「俺の悩みは大したことない」と思える。ま、私のような短絡的ではない方もいるので、切羽詰まったなやみの出口を探しているひとは手にとってほしい。

『人生の結論』『ふりまわされない。』小池一夫

先生ありがとうございます、の2冊です。両方とも亡くられたあとに読みました。『人生の結論』はエッセイで、身体にしみる言葉が多い。『ふりまわされない。』はツイッターの言葉をまとめた本、こちらは勇気と気力をもらえる。どちらも読んでほしい。