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ミステリコメディ『マーダーズ・イン・ビルディング(原題:Only Murders In The Building)』がおもしろい

あらすじ

ニューヨークにある高級アパートメント。顔見知りではない住人の3人が出会い、犯罪系ポッドキャストが好きがこうじて意気投合する。同じ高級アパートメント内の住人が不自然な死を遂げたことを知り、殺人と判断して3人に解決しようと試みる。それと同時にその内容を3人でポッドキャストで配信していくことになった。

ドタバタ感のあるミステリコメディという感想

お洒落なおじいさま2人とミレニアル世代の若い女性というアンバランスなトリオで殺人事件を解決するミステリコメディ。最終話までコメディのトーンは崩さず、ミステリのオチも納得できる面白さ。さらに3人のポッドキャストで事件の推理を配信していくという斬新さも引き込まれていく要素のひとつになっている。シーズン2への伏線もどこかにあることを仄めかしつつ最終話が終わるのもまたよかった。

三人の主人公

主人公たちはセレーナ・ゴメスとコメディの重鎮スティーヴ・マーティンマーティン・ショートの三人。

主人公のひとりメイベルは叔母が高級アパートメントに住んでいて、小さいころからそこへ入り浸りだった。演じているセレーナ・ゴメスは歌手や若い世代のポップアイコンとしてのイメージがあるけれど、このドラマでは俳優として、ベテランコメディアンのお二人とのシニカルな掛け合いが面白く演じている。アパートメントに住む独身の老紳士チャールズを演じるスティーヴ・マーティンはこのドラマの製作に携わっている。売れなくなってお金がなくなってきた舞台作家オリバーをマーティン・ショートが演じている。

スティーヴ・マーティンマーティン・ショートといえばコメディ映画ファンはご存知のことでしょう。そして劇中で脈絡のないところで唐突にサボテンを渡されるシーンがあるのだけど、2人が80年代に出演していた映画『サボテン・ブラザーズ』からもじっているのに気づいたのはドラマを観終わってからだった。

さらに、あのスティングがアパートメントの住人のとして登場します。どのように殺人事件に絡むのかはドラマを観て堪能しましょう。メイベルがスティングのことが分からない、というくだりを2人のおじいさまとやりとりするところがまた面白い。

Disney +に新しく追加したSTAR

2021年10月27日からDisney+で「スター」というブランドが追加されて、20世紀スタジオ、FOXなどのドラマと映画が観られるようになり、さらに、4KUHD、ドルビーアトモスにも対応されて、視聴環境もよくなっている。(その分月額料金が高くなってます)このオンリーマーダーズインビルディングは日本ではDisney+で視聴可能。良い環境で視聴可能な作品が増えるのはいいですね。ただ時間いくらあっても足りなくなりますが。