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Apple TV+『SEE〜暗闇の世界〜』シーズン1雑感

ゲーム・オブ・スローンズ』や『アクアマン』のジェイソン・モモアが主演なら観なくてわ!と思い『Apple TV 4K』をアップルの年始セールで購入し、さっそく『AppleTV+』にサブスクリプションし、真っ先に4K画質で堪能したドラマ『SEE〜暗闇の世界〜』。良かったです。雑感を以下に。

あらすじ

ウイルスにより人類はほぼ死滅し生き残った人類は視覚を失った。視覚を失った人類は以前の文明の遺物(建造物や道具)を使用し原始的な生活を営んでいた。そんななか視覚を持った人類が生まれ、人々は魔術師と呼んでいた。

女王ケインの軍隊はアルケニー族が住む村を襲撃する。 その目的は視覚のある人間ジャーラマレルとその子孫を捜索するため。 族長のババ・ヴォス(ジェイソン・モモア)は妻とその子供たち(ババの実子では無いが)が狙われていると知ると、女王軍から逃れようと安住の地を求め放浪するが…。

感想

物語の流れは複雑ではない。ババ・ヴォスの家族が女王軍から逃れ、視覚がある「ジャーラマレルが目指す新世界」をつくるための場所へ妻と子供たちと向うというもの。 このドラマの世界観は人類が絶滅しかかった後の世界のため、原始的な生活をしている中にまだ視覚が存在していた頃の文明の遺物が各地に存在している。たとえば、女王の宮廷はダムの制御センターみたいな所だったり、ペットボトルを容器にしていたり、朽ちたタンカーが自然の中に放置されていたりと、原始的な生活とのアンマッチ感がSF好きを刺激する。

ババ・ヴォスとの血の繋がりはない視覚がある子供たちハニワとコフンは、妻マグラと視覚の遺伝子をもつジャーラマレルの実子。そのジャーラマレルはマグラに子供を孕ませて居なくなるという不誠実な男で、かつて女王も愛していた男であった。 このジャーラマレルという男の望みは、視覚のある者で世界を再構築し、かつての文明世界を取り戻そうとしているらしい、ということがエピソードを重ねるごとにわかってくる。しかしなんだか裏がありそうだなと思っていたところで最終エピソードになってしまう。 シーズン1は物語の出だしとしてはよかったので次シーズンに期待してます。

それにしても、ジェイソン・モモア演じるババが強すぎる(笑)目が見えないのにそんな剣技をくりだせないでしょ?とツッコミしたくなる。

さらに視聴環境はApple TV+を4KHDRのTVで観ることを強くおすすめする。 放浪するシーンには自然いっぱいで。4Kでの高画像を意識したカットが多数出てくるので、NHKスペシャルのワンシーンかApple TVのスクリーンセイバーかと思うくらいです。 ということは、もちろんグロシーンもかなり鮮明で、首がはねられるわ、弓矢がグサグサささるわで鮮血シーンがひどい(笑)ドルビーアトモスとドルビービジョンにも対応しているので、視聴環境をよくするのがオススメ。

個人的な次シーズンへの不安と期待がある。不安な面としては、今や人気俳優のジェイソン・モモアが忙しすぎて降板しないこと。他の登場役者には悪いのだが、ジェイソン・モモアだから観てるんで!

期待している面としては、ドラマのタイトルが『SEE』というだけあって、視覚を失われた人類が大多数を占める世界で、視覚をもつ人間たちがどうのような行動(対立?共闘?)をしていくのかが、この物語のポイントだと思うので、風呂敷をどこまで広げて、どのようにうまく収束させるのか楽しみですね。