一蹴 本とか映画とかドラマとか

本、映画、ドラマをとりとめなく語るブログ

アイロニーとユーモアがつまった『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』

タイトルどおり現在はイギリスから熊が存在しないらしい。 その事実を踏まえてミック•ジャクソン風の皮肉の効いた奇妙な熊たちの物語へと料理された短編集である。 なぜイギリスから熊がいなくなったのか なぜイギリスから熊がいなくなったかを調べてみると…

人が物語に騙されないために読む本『ストーリーが世界を滅ぼす』

2022年の夏ヨーロッパを熱波が襲った。その熱波の数日前、イギリスのモーニングショーの天気予報のコーナーで気象予報士が40度以上の熱波で多くの人が死亡する可能性があると警笛をならした。しかし、司会の女性は取り合わず「この天気を楽しんでいたいだけ…

ハロウィンの夜にオススメのマーベルドラマ『ウェアウルフ•バイ•ナイト』

Disney+にて配信されている『ウェアウルフ•バイ•ナイト』はマーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーションという位置づけの単発のドラマである。MCU(マーベル•シネマティック•ユニバース)初のR15指定。 あらすじ 豪邸に集められたハンター達。亡きリ…

アメリカ労働者の暗部も見せてくれるドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』

今年の海外ドラマは良作が多い。その中でも物語の構成と展開がすばらしかったり、人間ドラマを魅せてくれるドラマはやはり面白い。Disney+で配信されているドラマ『一流シェフのファミリーレストラン(原題 The bear )』もそのひとつに加えてもよいドラマ…

地政学本の入門としていかが?『恐怖の地政学』

ニュースを見ていると、なぜロシアはウクライナに侵攻したいの?と漠然とした感じでネット検索してしまう。結果として理由が次々とでてくるのだか、まずそれは横に置いといて、地政学的にどうなんだ?と思ったのなら大規模な書店に行くとよい。平積みのコー…

アンディ•ウィアー『アルテミス』も読んでおこう

現在SF小説で大ヒットしているのは『プロジェクト•ヘイル•メアリー』。アンディ•ウィアーの長編小説第3作である。ライアン•ゴスリングが主演で映画化も決定している。 もし『プロジェクト•ヘイル•メアリー』をアンディ•ウィアー作品として初めて読んだのな…

シーズン2が待ちどおしい AppleTV +ドラマ『セヴェランス』

いままで観たことのないようなドラマを教えてほしいと聞かれたら真っ先に教えたいドラマはApple TV+の『セヴェランス』。仕事とプライベートの記憶を「分離」しルーモン産業という会社に勤める人たちを描いたスリラードラマだ。不思議な魅力のあるスリラー…